中野大助被告第1回公判 傍聴レポート

中野大助被告第1回公判 を傍聴して

  「夢の島殺人事件」て逮捕された中野大助被告(25)の第一回公判を傍聴しましたのでご報告します。

 シンジは1時20分頃法廷に行きましたが40席程の傍聴席は満席状態。1席だけの空席に運良く座る事ができました。 法廷は立ち見による傍聴は許可されておらず、後から来た10人程は傍聴する事ができなかったようです。
 自分は裁判には詳しくないため用語等で不適切な使用がありましたらお許し下さい。

場所:東京地方裁判所第421号法廷

2000年5月15日  シンジ


5月21日にアカーから補足文を入手しましたので合わせてご紹介します。
■色文字 がアカーからの補足文です。


1、法廷のあらすじ

1時27分に手錠をかけられた中野被告が正面右側のドアから入廷。
中野被告人はやや短めの髪で色白顔。目つきが鋭く沈んだ目がすごい印象的でした。
被告人は入廷すると傍聴席に目を向けること無く、向かって左側の被告人席に座りじっと正面を向いていました。

1時40分に裁判官が入廷した後で被告人の手錠がはずされ公判が始まった。
まず、検察側から起訴状朗読の朗読があり1月14日の件と2月10日の件に関して裁判官から罪状認否を問われると淡々とした口調で『間違いありません』と事件の関与を認める。

その後、冒頭陳述と検察側から多数の写真やSさんの殺害に使われた1m50cm程の丸太棒(梅の木の添木)が提出されました。

数百枚の写真は傍聴席から見ることが出ませんでしたが、丸太棒は先端が黒く変色しているのが見ることができました。(おそらく血液の跡だと思われます。)

次回の法廷日時を確認し2時40分に閉廷となる。

 

2、起訴状朗読より

起訴状朗読は早口で完全に聞き取る事ができませんでしたが、私の聞き取れた内容について箇条書きにします。
  • 犯行時間は2月10日夜10時30分から50分ごろ
  • 公園に向かう途中で手袋を忘れた事に気づき、コンビニに立ち寄り軍手を万引きする。
    (指紋を残さないために。)
  • 公園内でSさんを見つけ『何しているんだ・・』を因縁をつけ、入り口方向に逃げるS氏を2人で追いかけ殴る蹴るの暴行をする。
  • Sさんから8 ,030円入りの財布と、ポケットの1,200円を奪う。
    (奪ったお金は一旦中野容疑者が預かり後で少年達に分配する)
  • 気絶したSさんを梅の木の下まで引きずり、更に近くにあった梅の木の添木で腹部・頭部を殴り死亡させた。
  • 犯行に加わった少年達は死んでもいいと思って暴力をしたと供述している。
  • 中野被告人は未成年者である14才と15才の2人の少年に犯行を指示し中野被告は見張り役をしていた。
    (未成年者は捕まっても数年で出所できるため、少年達を実行犯にさせていた)
  • テレビ等の報道で捜査の状況を知り、捜査の手が自分に廻ってくるのを恐れ少年達に口止めをした。

    • 検察側冒頭陳述では、これまで報道されてきた内容と若干食い違うところがありました。
      Sさんの事件について、賢察側は冒頭陳述で「公園内の通路脇に倒れており、そのまま放置すれば目に付きやすいと考え、草むらまで引きずっていき」と述べていました。これまでは遺体発見現場は梅の木の下であるとされていましたし、テレビの報道でもそれは裏付けられていましたが、若干認識が食い違っているようです。
    • 冒頭陳述では、犯行に加わった少年たちが、丸木棒で「Sさんを殺害しても構わないと考えながら」「Sさんを殺害しても構わないという意志の下に」頭部・腹部を複数回殴打した、と述べられていました。
    • 冒頭陳述では、「Sさんは、そのころその場で死亡した」と述べられていました。鈍器を使った暴行によって、すぐに死去するということは、通常、あまりないことです。少年たちの暴力が非常に激烈だったことがわかります。

3、中野被告人の経歴

  • 過去に暴走族に加わりシンナー等で補導されたことがありる。また、少年院に入ったこともある。
  • 出所後も職を転々とし定職に着くことができず次第と同年代の友達が遠ざかり、同じ団地に住む少年達と遊ぶようになった。

4、傍聴人席の様子

傍聴席は満員でしたが、その半分ほどは、本件事件に直接関係のない裁判所見学の団体の方々でした。これにより、事件に直接の関心を持つ人が十分に傍聴の時間をとれなかったことが残念でなりません。

5、次回の公判日程について

●日時: 2000年7月3日午後1時30分〜4時

●場所: 東京地方裁判所 第421号法廷

●内容: 被告人質問

・次回の法廷では、弁護側が請求した中野大助被告の尋問と、被告の両親の尋問が行われます。また、検察側が別の証人を申請し、尋問を行う可能性もあります。検察側の論告求刑は次々回の法廷で行われると思われます。判決は、第四回の公判で行われると思われますが、弁護側が検察側求刑に対して最終弁論を要求する可能性もありますので、もう一回公判が増えこともありえます。


過去のの公判レポート(参考)
●第1回公判  5月15日 起訴状朗読と冒頭陳述
第2回公判  7月 3日 被告の母親の尋問と中野大助被告の尋問
第3回公判  8月22日 検察側論告求刑
第4回公判 11月16日 最終判決 懲役12年の判決


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