新木場では昔からバッシング事件が絶えなかったが、2000年1月から犯行がエスカレートし1ヶ月の間に十人近くが殴る蹴るの暴行を受けていた。
ついに、2月11日未明には33歳のSさんが遺体となって発見される。
その後の警察の調査で江東区に住む25歳の中野大輔容疑者と少年6人の犯行であることが判明。

現場は公園の入り口から50mほどのところだった。
■■ 事件のあらすじ ■■

▼2000年2月10日 深夜10時
少年達は目立たないように2組に分かれて現場に向かう。
途中で手袋を忘れたのに気付いて、コンビニで軍手を万引きする。

10時30分頃に現場を通りかかったSさんを呼び止め、『何しているんだ・・』を因縁をつけ、入り口方向に逃げるSさんを2人で追いかけ殴る蹴るの暴行をする。

気絶したSさんを30mほど離れた梅の木の下まで引きずり、更に近くにあった梅の木の添木で腹部・頭部を殴るの暴力をし、Sさんのポケットから8 ,030円入りの財布を奪う。
帰りもお互い別々のルートで帰り、近所のファミレスて待ち合わせをして奪ったお金を分配。

▼2000年2月11日 6時45分
6時45分ごろ、東京都江東区夢の島2の「都立夢の島緑道公園」内で、若い男性が血を流して倒れているのをジョギング中の会社員が見つけ、110番したが男性は顔などを殴られて死亡していた。

▼2000年2月16日
地下鉄有楽町線新木場駅構内のビデオカメラに映っていた男性の映像を公開したところ、母親が名乗り出て身元が確認された。
被害者は、大田区下丸子のSさん(33)

▼2000年2月17日
主犯格の中野容疑者と少年3人が逮捕される。

■■ 事件は多発していた! ■■

この殺人事件が起きる1年前からバッシングは起きていた。
事件は徐々にエスカレートしていき、殺人事件が起きる1ヶ月前は数十人が被害にあっていた。

当サイトに連絡のあった被害状況

1999年8月27日

TAさんがバッシングに遭う。
頭を鉄パイプで殴られ7針縫う。

2000年1月 3日

Tさんが数人の少年に襲われる。
鉄棒で殴られ、現金と免許を抜取られる。

2000年1月10日

Bさんが数人の少年に襲われる。
数週間の怪我と現金と免許証を取られる。
(同時期に25歳の男性も襲われるが被害届が出ていない。)

2000年1月26日

51歳の男性が5人組の少年に襲われる。
被害者がナイフで抵抗したため少年達が警察に逃げ込む。

2000年1月30日

Kさんがバッシングに遭い
打撲と骨折で1ヶ月入院する。

2000年2月10日

★Sさん(当時33歳)が殺される

被害者の手記は
こちらを御覧下さい。


■■ 犯行の動機は? ■■

▼ゲイを狙った犯行
 警察の調べに対し、犯人グループは『ホモは警察に届けない』、『小遣い欲しさにホモ狩りをした』と供述。

▼計画的犯行
 少年達は指紋をつけないために途中のコンビニで手袋を万引きし、2組に分かれて現場に集結。

主犯格の中野容疑者は直接手を出さず見張り役となり、少年たちに暴行をまかせていた。
中野容疑者は、『未成年者であればもし捕まっても少年院に3年入るだけですむ』と自供している。

裁判の傍聴記録

■■ 母の悲しみ ■■

 亡くなわれたSさんは母一人子一人の母子家庭。息子の命を奪われ一人になってしまったお母さんは家を売り払って老人ホーム暮らしをしているという。
 Sさんの墓地は川崎市内にあるが、お母さんも高年齢であることから、三回忌を期に永代供養に移したそうだ。

犯人の少年たちは少年院を退院。遺族は老人ホーム暮らしとは皮肉なものだ。
関連新聞記事


■■ バッシングを防ぐために ■■

夢の島殺人事件の後も東京や神奈川県のハッテン場ではホモ目当ての恐喝や暴力事件が多発しています。
 では、なぜこのようにバッシングが横行しているのだろうか?
 犯人グループの供述にあるように、『ホモは警察に届けない』ことに味をしめ犯行を重ねる毎に犯行の内容も徐々にエスカレートしているのです。
我々の弱点は、『ホモは警察に届けない』にあるのではないだろうか。
 どんな小さな事件であってもちゃんと警察に被害届を出していれば、次の犯行を防ぐこともできるのです。
 現に2001年11月10日に神奈川県の鹿沼公園で起きた恐喝・傷害事件では、被害者が直ぐに近くの交番に駆け込んだために犯人グループは直ぐに逮捕さrてます。

 犯人達は同じ日に連続して3人に暴行をしており、警察が公園に到着したときは3人目を襲っている最中で現行犯で即逮捕されました。
 このように一人の勇気が犯人を逮捕するきっかけとなり次の犯行を未然に防ぐことがきるのです。
『ホモは被害届を出さない。』『ホモは弱い』といった、ゲイの弱みにつけ込んだ犯罪を起こさせないためにも、我々一人々が強くなることが大切なのではないでしょうか?
 『強く』とは「力的」に強くなるというこではなく「精神面」での強さです。自分がゲイである事がバレるを恐れて泣き寝入りをしてはいけないということです。
また、バッシングはハッテン場で起きているとは限りません、二丁目の街角やインターネットなどのあらゆるところで起きています。
 大切なことは、自分自身に自信を持ち『泣き寝入りしない』ことです。

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